アクセス解析を眺めていて『c# eclipse』で検索している人がいることに気づいた。C#開発といえばVisual Studio一択だろうと思っていた僕にとって、あえて手垢まみれの表現を許すなら、これは青天の霹靂だった。Googleも逃げ出したEclipseでC#開発が出来るの？やってる人いるの？と気になったので実際に調べてみた。

海外フォーラムの声

調べてみてすぐ実名制Q&AサイトQuoraにたどり着いた。質問タイトルは『C#開発する時のEclipseのインストール方法は？』だった。そのものズバリ！早速読んでいくことにした。以下、引用文は回答を抜粋。

他の人も言ってるけど、C#開発するんならVisual Studio Communityがいいよ。Mac使ってるならVisual Studio Codeだね。

Visual Studio Codeには出来ないこともあるけどWeb開発するなら十分だよ。

C#開発でのEclipseのインストール方法には一切答えないでこの回答。Eclipseは完全にアウトオブ眼中なのだろう。

EclipseはJava開発のために作られたIDEだから.Netとは連携してないんだ。てことはつまりインストール方法もないってわけ。だからEclipseでC#開発をするならプラグインが必要だよ。

その点、Visual StudioはC#開発をサポートしてるしインテリセンスとかTFSみたいな機能もある。だからC#開発はVisual Studioを勧めるね。

どうやらプラグイン無しではEclipseでC#開発は出来ないようだ。そしてやっぱりVisual Studio推し。そりゃあ、C#におけるVisual Studioの開発効率の高さに触れちゃうと他のIDEなんか「フーン」て感じになるもんね。

プラグインがあればEclipseでC#開発ができるのか？

C#開発用のプラグインがあるということが分かった。具体的にどんなプラグインかと調べてみると『Improve C# Plugin for Eclipse』というものらしい。ただこれがどう調べても出てこない。ダウンロードページがリンク切れだったりする。もう開発を終えているのかな？それでも調べていると、中島らも著『白いメリーさん』の都市伝説記者のように底なし沼に嵌りそうに思ったのでキリのいいところで止めておいた。

「EclipseでC#開発できるか？」この問いへの答えは「出来無いっぽい」だ。

そもそもなんでEclipseでC#開発したいのか？

一歩俯瞰して、EclipseでC#開発がしたい理由を考えてみると、やはりEclipseが無料ということと関係があるのだろうと。確かに一昔前まではまともなC#開発をしようと思ったらMicrosoftに高いお布施を払う必要があったからそういった需要があるのも頷ける話だ。

ところが最近のMicrosoftの戦略のおかげで無料かつお手軽にC#開発が出来る環境が整ってきている。WindowsユーザーならVisual Studio Community、MacユーザーならXamarin StudioかVisual Studio Codeがオススメだ。MacでもVisual Studio出してくれたら一番いいんだけどね。Xamarin買収したんだからXamarin Studioをベースにして作れないかしらん。

WindowsでC#開発をする際にオススメな開発環境 更に詳しくはこちら

MacでC#開発をする際にオススメな開発環境 更に詳しくはこちら

将来の開発環境のオススメ

さて、例によってVisual Studioをオススメしたところで1つ嘘を付いた点がある。Visual Studio単体でオススメなのではなく、『Visual Studio + Resharper』が真のオススメなのだ。もちろんVisual Studio単体でも問題なくC#開発はできるけれどResharperがあればその開発速度は光速を超えてSFになる。

そんなResharperを開発している Jet Brains がC#用の開発環境を近々リリースする。その名も『Rider』だ。これはクロスプラットフォームなC#用IDEで、Resharper開発で培われたであろうノウハウがこれでもかと詰まっていると期待される。

昨今のC#の活躍エリアを見るに、XamarinやUnityとの連携度合いが高くなければVisual Studioの牙城を壊すことはできないとは思う。ただ、RiderにMicrosoftが技術協力するってことになったらクロスプラットフォームなだけに覇権を握る可能性は十分にある。Visual Studioを差し置いてそれをするかは疑問だけれども。

一からC#を学び始める人へのオススメ本