Visual Studio CodeがES6をサポートして久しい。
既に、Visual Studio Codeのインテリセンスを使ってバリバリES6を書いているプロジェクトもあると思う。
今回は、Visual Studio CodeによるES6コーディングを更に加速させる拡張機能 JavaScript (ES6) code snippetsを紹介する。
Contents
JavaScript (ES6) code snippetsとは
名前のとおり、ES6用のスニペットを提供してくれる拡張機能。
インポートやエクスポート、クラス、for ofなど、ES6の嬉しい新機能をたった4キーで実装できる。
インストール方法
他の拡張機能と同じく、インストールするにはVisual Studio Codeを起動している状態でShift + Command + Pでコマンドパレットを立ちあげ、”ext inst”と打って出てきた拡張機能一覧から”JavaScript (ES6) code snippets”を選べばOK
使い方
インストールを終えて再起動すればES6のスニペットが使えるようになっている。
エディター上で三文字打ってenterを押せばスニペットコードを入れてくれる。
Class helpers
まずはクラス用のスニペットから。
con
コンストラクターを書いてくれる。引数やコンストラクター内の処理はもちろん自分で書かないといけないけれど、こんなコードを書いてくれる。
1 2 3 |
constructor() { } |
met
関数の雛形を書いてくれる。
1 2 3 |
methodName(params) { } |
pge
プロパティのゲッター用。C#でやってるような簡略化されたプロパティへのアクセサーや、Swiftのようなプロパティの書き方が出来ないから、このスニペットをザクザク使っていきたい。
1 2 3 |
get propertyName() { return this.; } |
pse
プロパティのセッター用。
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set propertyName(value) { ; } |
Various methods
for … ofや無名関数など、ロジックを書いていくときにお世話になるスニペット。
fof
for … ofループを書くのに使う。
1 2 3 |
for(let item of object) { } |
afn
無名関数を使いたい時に。
1 2 3 |
(params) => { } |
nfn
afnに対して、名前付きの関数を作りたい時に使う。
1 2 3 |
const name = (params) => { } |
sti
setInterval()を書いてくれる。
1 2 3 |
setInterval(() => { }, intervalInms); |
sto
こちらはsetTimeout()を書いてくれる。
1 2 3 |
setTimeout(() => { }, delayInms); |
Import and export
imd
外部モジュールをインポートし、その一部を使いたい時に。
1 |
import { } from 'module'; |
ime
外部モジュールのすべてをインポートしたい時に使う。
1 |
import * as alias from 'module'; |
ima
外部モジュールの一部にエイリアスを付けてインポートする時用のスニペット。
1 |
import {originalName as alias } from 'module'; |
enf
ここからはエクスポート用のスニペット。
enfは名前付きの関数をエクスポートする時に使う。
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export const functionName = (params) => { }; |
ecl
クラスをエクスポートする時に使う。
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export default class className { }; |
ece
eclと同じくクラスをエクスポートする時用だけれど、そのクラスが別のクラスを継承している時はこちら。
1 2 3 |
export default class className extends baseclassName { }; |
Console methods
最後はコンソール用のスニペット。
ccl
コンソールのクリアー。
1 |
console.clear(); |
clg
ログ出力する時に使う。
1 |
console.log(object); |
cer
エラー出力用。
1 |
console.error(object); |
他にも便利なスニペットがたくさん
この拡張機能には他にもスニペットが入っている。
個人的には、map()で “arg =>” みたいなのを入れてくれるスニペットが欲しかったけど、これぐらいなら自分で書くのと変わらないか(笑)
ともあれ、紹介しきれなかった便利スニペットがたくさん入っているから、是非この拡張機能を使ってES6開発を爆速にしてほしい。
ざっとES6の勉強がしたい方へオススメです。
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