毎年のように流行が変わるSNS。お店や企業のWeb集客やブランディングに使ったほうが良いとは聞きつつも、流れが速すぎて取り残されていないだろうか?
今回の記事では、レストランや美容院、雑貨屋、アパレルなどのローカルビジネスがSNSをどう使えばいいかをまとめる。
ユーザーデータ
- 国内ユーザー数 : 2,400万人
- 月間アクティブ率 : 56.1%
- 主な年齢層 : 20代および30代(10代のユーザー数は50代と同等)
データソースによれば、10代のユーザー数が50代と変わらない。これまで各所で伝えられていたとおり、10代のFacebook離れを改めて感じさせる結果だ。おじさんが大学に入りたての頃を思い出すと隔世の感を覚える。今や色んなSNSがあるもんね。昔はmixiかFacebookしか無かったな……。
ローカルビジネスはFacebookをどう使う?
お店のファンに向けて情報発信したい場合
飲食店やエステサロンなどリピーター率が重要となってくる業種では、Facebookを活用してお店のファンに情報発信をしてパイプを保っておきたい。タイムライン上でどんどん投稿が流されていくため、後述のLINEと違ってそこまで投稿頻度を抑える必要は無い。
年齢や性別など細かくユーザーを絞って広告を打ちたい場合
資本的な体力が必要になるけれど、お店のキャンペーン・イベント・商品の広告を特定の層のユーザーに確実に届けたい場合にもFacebookは有効だ。年齢や性別はもちろん、住んでいる地域や言語、趣味・感心まで細かく設定できる。
ユーザーデータ
- 国内ユーザー数 : 3500万人
- 月間アクティブ率 : 70.2%
- 主な年齢層 : 10代および20代
From GaiaX SocialMedia Lab. および THE WALL STREET JOURNAL
国内ではFacebookのユーザー数を越えたTwitterだけれど、世界的に見るとTwitterのユーザー数は伸び悩んでいる。そのせいか、Twitterユーザーの10%が日本人なんだそうな。
ローカルビジネスはTwitterをどう使う?
キャンペーン、キャンペーン、そしてキャンペーン
ハッシュタグ付きのツイートをすると特典が得られるタイプのキャンペーンが数多く行われている。ツイートでプレゼントが貰える単純なものから、イギリスのガス会社・Hiveによる、#TweetToHeatを付けて投稿するとバス停の暖房が付くという複雑なものまで様々。ある程度の企業規模が無ければこのような大掛かりなキャンペーンは難しいけれど、クーポン代わりにツイートしてもらうなど方法はある。
その狙いはお店の認知度向上だ。リツイートで全く知らない人にもお店の名前が届きやすい作りを活かすわけだ。この狙いで言えば、Twitterでウケやすい『おもしろ』『へ〜』『かわいい』と思ってもらえるツイートもアリだ。
ユーザーデータ
- 国内ユーザー数 : 810万人
- 月間アクティブ率 : 84.7%
- 主な年齢層 : 10~30代
女性のユーザー数が多いことが特徴のInstagram。ビジュアルによるコミュニケーションがメインであるため、見栄えのするコンテンツを持っているお店や企業はInstagramと相性がいい。
ローカルビジネスはInstagramをどう使う?
女性向けに認知度を上げる
前述のとおり女性ユーザーの割合が多いのがInstagramを特徴付けている。料理やスイーツ、ヘアスタイルから雑貨、ファッションまで、見栄えのするコンテンツを持っている場合はそれらを動画か写真にして投稿し、お店の認知度を上げよう。
インバウンド対策
Instagramのもう一つの特徴が外国人と関わりやすいこと。ビジュアルメインなため外国人にアピールしやすい。実際、英語のハッシュタグを付けて投稿すると外国人からすぐに『いいね!』される。この、投稿の海の渡りやすさを利用してインバウンド対策に活用しよう。
LINE
ユーザーデータ
- 国内ユーザー数 : 6,800万人
- 日間アクティブ率 : 70.8%
- 主な年齢層 : 各世代均等。50代が僅かに多い。
from LINE 広告掲載
国内ユーザー数が日本人口の約半分という驚異のシェアを誇っている。日間アクティブ率も高い。我が身を振り返るとLINEを使わない日は確かに無い。
ところでSNSとしての機能が充実してきたのはここ数年の話だ。元はメッセージアプリとしてスタートしているからか、ユーザーとお店が直接やりとりできる場という色が強い。
ローカルビジネスはLINEをどう使う?
何はともあれLINE@
LINEには三種類のアカウントがある。一般的に使われているLINEアカウントから、企業向けのLINE公式アカウント、そしてLINE公式アカウントと機能が似ているけれどずっと安価に使えるLINE@だ。
このLINE@を使えばローカルビジネスに必要な様々なコミュニケーションを行える。例えば大手飲食店・四十八漁場はその日獲れた魚の情報やクーポンの配信をしているし、ヘアサロン・THE’RA(テラ)はお客さまと一対一のコミュニケーションを取るために活用している。
他のサービスよりも直接的なやり取りができるLINEだけれど、一つ注意したいのはメッセージの配信頻度だ。直接的なコミュニケーションが取れる分、配信のしすぎは「うっとうしい」と思われるから注意したい。(LINEを活用する企業やお店が増えた時にはどうしようも無いんだろうか)
SNSを使ったWeb集客を更に勉強したい方へ