ブログやWebメディアだけでなく、より多くのアクセスが欲しいならWebサイトのSEO対策は必須だ。今回は、SEOを強力にサポートしてくれるWordPressプラグイン『All in One SEO Pack』の設定方法を紹介する。
お手軽にAll in One SEO Packを設定する方法
記事中で解説する設定内容をAll in One SEO Packの設定ファイルとして提供する。次に説明する方法でこのファイルをインポートし、いくつか個別の設定を行えば、一から設定せずに済むのでお手軽だ。是非活用してほしい。
All in One SEO Pack インポート・エクスポート機能を有効化
まずは設定ファイルのインポート・エクスポート機能を有効にしよう。
サイドバーの『All in One SEO』を選び、『インポーター & エクスポーター』の Activate をクリックする。
All in One SEO Pack 設定ファイルのインポート
こちらからファイルをダウンロードし、解凍して設定ファイルを取り出す。
All in One SEO Pack 設定ファイル
WordPress管理画面に戻り、サイドバーから『インポーター & エクスポーター』を選び、『ファイルを選択』で設定ファイルを選ぼう。後はインポートを押すだけだ。
インポート後の設定
Webサイト毎に設定が異なる項目があるため、インポート後にいくつか設定が必要となる。All in One SEO Packの三つの設定『一般設定』『XML サイトマップ』そして『ソーシャルメディア』毎に見ていこう。
一般設定
一般設定は三項目を設定しよう。詳しくは各パートを見て欲しい。
XML サイトマップ
カスタム投稿タイプがある場合は『投稿タイプ』でそのタイプを選択しよう。
ソーシャルメディア
一般設定
ここからは各設定を見ていきながら、すべて手動で設定を行っていく。
ホームページ設定
サイトのトップページのタイトルとトップページの概要を設定する。それぞれ検索結果に表示される情報だ。
- 『ホームタイトル』にはトップページのタイトルを入力する。
- 『ホームディスクリプション』にはトップページの概要(大雑把にどんなページか)を入力する。
- 『ホームキーワード』には何も入力しない。SEO上の効果が無いばかりか、対策キーワードが漏れてしまうからだ。
- 『代わりに固定フロントページを利用する』は『利用停止』にチェックを。タイトルとディスクリプションの設定をトップページの設定から引っ張ってくるかどうかという設定だ。既に入力しているのでオフにしておく。
タイトル設定
検索結果に表示される各ページのタイトルについての設定だ。今のところGoogle側でタイトルを調整して結果に表示しているので設定しない=『利用停止』にチェックを入れる。
カスタム投稿タイプ設定
投稿や固定ページ以外の投稿タイプ=カスタム投稿タイプでSEO設定を出来るようにする設定だ。カスタム投稿タイプをご存じない方は画像のとおり設定しよう。
表示設定
All in One SEO PackによるSEO設定や、設定メニューをどこに表示するか(あるいはしないか)を決める。ここはどんな設定でもあまり影響は無いから、迷ったら画像のように設定しよう。
『カスタム投稿タイプの列ラベルを表示』は、投稿や固定ページなどページの一覧画面でSEO設定を表示する・しないを決める。
『管理バーにメニューを表示』は、WordPress管理ページの上部にAll in One SEO Packメニューを表示するもの。サイドバーから使えばいいため必要ない。
最後の『上部にメニューを表示』は、All in One SEO Packメニューをサイドバー上部に表示するというもの。あえて上部に表示する理由が薄いためノーチェック。
ウェブマスター認証
この設定では、キーワード順位など検索に関わる分析ができるウェブマスターツールの認証を行う。Google Search ConsoleおよびBing Webマスターツールへの登録が必要なので、まずはツールの登録方法を解説する。
Google Search Consoleへの登録
Google Search Consoleにアクセスし、Googleアカウントでログインしよう。
ログインできたらページ右上の『プロパティを追加』をクリックする。
次に表示されるウィンドウでWebサイトのURLを入力しよう。
次の画面の『別の方法』タブを選び、『HTMLタグ』を選ぼう。表示されるタグのcontent属性の値(”と”の間)に書かれている文字列をコピーしてどこかに保存しておこう。後ほどAll in One SEO Pack設定に入力する。
Bing Webマスターツールへの登録
Bing Webマスターツールへアクセスし、Microsoftアカウントでサインインする。
表示された管理画面でサイドバーの『サイトの追加』をクリックしよう。
次に表示される画面でWebサイトのURLを入力し、『追加』を選ぼう。
Google Search Consoleの時と同じく、content属性の値をコピーして保存しておく。
All in One SEO Packへウェブマスターツールを設定する
こうして取得できた二つのツールのコードをAll in One SEO Packへ設定しよう。
Google 設定
Google Analytics トラッキングIDの取得
この設定ではGoogle Analyticsの設定を行う。まずはGoogle Analyticsへアクセスし、右上の『アカウントを作成』を選んでアカウント作成を完了させよう。
アカウントの作成が終わったら、Google Analytics上部のメニュー『アナリティクス設定』を選び、『プロパティ設定』へ進もう。表示された画面にUAから始まる文字列が表示されているのでコピーしよう。
All in One SEO PackにトラッキングIDを登録
設定は簡単で、先ほどコピーしたトラッキングIDを貼り付けるだけだ。
Noindex設定
Webサイトの各ページはクローラーが見て回ることで検索エンジンに登録されるが、ここでは見て回る必要のないページを設定している。投稿や固定ページはもちろんクローラーに見て欲しいが、そうでないページもあるからここで設定するわけだ。
詳細設定
特に設定しなければいけない項目が無いためデフォルトのままでOKだ。
キーワード設定
一般設定最後はメタキーワードについての設定だ。少し込み入った話になるが、対策キーワードをHTML内にmetaタグで表現できる。これをメタキーワードと言う。現在、Googleはメタキーワードを検索結果の順位付けに使用していないため、これを設定する機能もオフにしておこう。
XML サイトマップ
XMLサイトマップとは、Webサイト内にどのようなページがあるかを検索エンジンに教えるもの。通常、ユーザーが見ることはないが、検索エンジンが大いに活用している。
All in One SEO Packは、そんなXMLサイトマップを作成する機能を備えている。ここではXMLサイトマップにまつわる設定を行う。
XML サイトマップ機能の有効化
まずは機能の有効化から。サイドバーの『All in One SEO』メニューに連なる『機能管理』を選び、XML サイトマップの『Activate』をクリックしよう。
XML サイトマップの設定方法
機能を有効にするとサイドバーに『XML サイトマップ』が現れる。これを選んで次のように設定しよう。
ソーシャルメディア
TwitterやFacebookで、画像付きの綺麗な見栄えで記事がシェアされているのを見たことがないだろうか?OGPタグやTwitterカードと呼ばれるそれらの技術もAll in One SEO Packはサポートしている。
ソーシャルメディア機能の有効化
XMLサイトマップの時と同じく、こちらも機能を有効化しよう。
一般設定
まずはソーシャルメディア機能の一般設定から。次のように設定しよう。
ホームページ設定
Webサイトのタイトルやトップページがシェアされた時の画像を設定する。
画像設定
記事がSNSでシェアされた時の画像についての設定を行う。画像は記事投稿時に指定するけれど、うっかり設定を忘れていたり、画像を表示させたくない時などにここで設定するデフォルト画像を表示する。
Social Profile Links
ここではGoogle ナレッジグラフに関連付ける情報を設定する。ナレッジグラフを使ってGoogleは検索結果に情報カードを表示している。
設定はこのように行う。
『Social Profile Links』にはTwitterやFacebook、InstagramのプロフィールのURLを入力しよう。複数ある場合は一行ごとに記述する。
Facebook 設定
ここではFacebook関係の設定を行う。設定を行う前に取得しなければいけない情報が二つある。管理者IDとアプリIDだ。先にそちらから解説しよう。
Facebook 管理者IDの取得
自分のFacebookプロフィールページへアクセスし、そのURLを携えてFind your Facebook ID へアクセスしよう。サービスにURLを入力して『Find numeric ID』を押すと管理者IDが表示される。
※Facebookのプライバシー設定でプロフィールへのリンクを許可していないとIDを取得できない。このように設定しよう。
Facebook アプリIDの取得
こちらはFacebook for developersへアクセスし、画面右の『Register Now』をクリックしよう。確認ウィンドウが表示されるので指示通りにボタンを押していく。
確認ウィンドウの後に表示される画面では『ウェブサイト』を選ぶ。
次はアプリ名を入力する。企業やお店ならその名前、ECサイトやWebメディアならサイト名を入れておこう。
名前を入力すると『新しいFacebookアプリIDを作成』が表示されるのでクリックする。そうするとメールアドレスの入力ウィンドウが現れるのでこれも入力する。
メールアドレスを入力し終わったらカテゴリも選んで『アプリIDを作成』を選ぼう。
元の画面に戻るので、ページ下部の『Tell us about your website』のフォームにあなたのWebサイトのURLを入力し『Next』を選ぶ。
画面下部に『Finished』と表示されたのが確認できたらページを更新し、画面右上の『マイアプリ』を選び、今作成したアプリを選ぼう。
切り替わった後の画面に書かれているアプリIDをコピーする。
Facebook 設定を行う
取得した管理者IDとアプリIDを使い、このように設定しよう。
設定の後半はこのようにする。
『Show Facebook Publisher on Articles』にはFacebookのプロフィールページのURLを入力しよう。もし企業やお店のFacebookページがあるならそれを入力する。
Twitter 設定
ここではTwitter関連の設定を行う。『Twitter ドメイン』にはWebサイトのドメインを入力するが、URLから http:// を除いたものである点に注意したい。
ソーシャルメタ情報をスキャン
ここまでに設定したSNS関連の設定を他のプラグインで行っているなら『いますぐスキャン』をクリックしよう。All in One SEO Packのみで設定を行っているならスキップしよう。
All in One SEO Packの使い方
非常に長いが設定はこれで終わりだ。後は記事を投稿する度に使っていくわけだけれど、どうやれば良いかはこちらを参考にしてほしい。