「美容院の集客ってそもそもどうやれば?」
「ポータル/クーポンサイトの掲載料が高いから自分たちで集客したい」
このような悩みを持つ美容院の方は多い。クーポンやポータルサイトなどを使えば確実な集客効果は見込めるものの、その掲載料なりが結構な負担となっているのではないだろうか?
今回は、出来るだけ自分たちで集客するための方法を解説する。
Contents
美容院スタッフが自力で出来る集客方法
集客の第一歩は何だろう?当たり前だけれど、お店やサービス、商品を人々に知ってもらうことだろう。CMやWeb広告、クーポンサイトなどはこの接点(場合によってはその先も)を作り出す。この接点のために大金が費やされているのは不思議に思うけれど、接点が無ければ何も始まらないのだから無理もない。
この接点を自分たちで作るというやり方が今回紹介するものだ。イマドキの言葉で言えば『コンテンツマーケティング』だ。
コンテンツマーケティングですること
将来のお客さまとの接点を自分たちで作れば、自力で集客が出来る。ここでいう接点とはWebサイトやWebメディア、ブログだ。記事や動画などのコンテンツをこうした場へアップし、検索やSNS、他サイトから人を集めることがコンテンツマーケティングの目的だ。
「な〜んだ。ブログなら前からやってるよ」と言う人もいるだろう。そう、コンテンツマーケティングを『コンテンツで人を集め、ビジネスについて知ってもらう事』と解釈すれば、ずっと昔から行われてきた集客方法なのだ。
ブログだけではない、カフェなどのお店が軒先に出している『今日も暑いですね〜』から始まるような黒板もある種のコンテンツマーケティングだ。
美容院のコンテンツマーケティング
美容院の場合を考える。
理想を言えば、『コンテンツ(この場合は記事)のキーワードとユーザーを決めて、お店のWebサイトとメディアを用意して、それから……』となるが、ここまでの話はマーケティングやWeb制作を専門にやっている人の手助けがないと厳しい。美容院内によっぽどWebに強いスタッフが居ても苦労を伴うだろう。
そこで、まずはブログから始めることをオススメする。お店の情報付きのブログを用意し、そこに記事を投稿していこう。最低限の形でのコンテンツマーケティングだ。続けながらより高度なことに挑戦していこう。千里の道も一歩からとはよく言ったもの。
ただ、ここにも一つ落とし穴がある。日記系ブログやお店の情報報告ブログでは集客に結びつかないということだ。※ある程度ブログサービスによる。
ブログでの集客を考えるとき、ブログサービス(はてなブログやアメブロなど)内でのアクセスよりも検索からのアクセスを第一に考える必要がある。そうすると、上記の系統のブログ記事は検索にヒットしづらいため集客効果が弱い。
では、検索からの流入を主役とした場合、どのような記事が正解なのだろうか?それは『検索した人の困っていることを解決する記事』だ。
美容院に関係するジャンル、あるいはその美容院だけの特色あるジャンルのうち、どんな情報が検索した人の役に立つかを考えよう。例えば、『美容』と『地域情報/観光情報』が考えられる。
美容
コンテンツマーケティングは専門知識を使ってコンテンツを作るのが一番だ。その意味では、美容院ブログに美容コンテンツは欠かせない。
カット中にお客様から聞かれたこと、美容商品のレポート、おうちで出来るスタイリング方法の解説など書くことはいくらでもある。
例えば木村直人氏(個人美容師としてメディアを持ち、コンテンツマーケティングに大成功している)の場合、最近ではドライヤーやヘアアイロンのレビュー記事を書いている。
地域情報 / 観光情報
美容院のあるエリアのカフェやレストラン、雑貨屋や本屋、観光スポットなど地域情報を投稿しよう。Google検索は、検索者がいるエリアに紐付いたコンテンツを上位表示するため、地域情報 / 観光情報コンテンツを通して地域の方々(あるいはそこに訪れた人)にお店を知ってもらうことが出来る。
美容院ブログ/メディアの具体例
業界誌・美容の経営プランの『小さなサロンの集客』特集ではこうした集客方法を実践しているサロンが紹介されていた。
髪の疑問や悩みに答える『町田美容院の知恵袋』を運営している東京・町田の『monohair』をはじめ、東京は浅草橋の『ACCORD』や茨城・日立市の『Ten to Sen』、大阪・豊中市の『IXCHEL 豊中店』、そして東京・亀戸の『Opus』だ。これからWeb集客に本腰を入れるなら先行事例として参考にしておきたい。
※余談だけれど、TwitterやInstagramなどSNSを使った集客を行っている『Pura Vida』も面白い。芸人魂を持っている人にしか出来ない特別なコンテンツをInstagramで発信している。
コンテンツを作ってもらう – 記事外注
ここまで紹介しておいて何だが、しっかりと記事を書いていくのは骨が折れる。ただでさえ忙しい業務に加えて記事も書くというのでは時間がいくらあっても足りないかもしれない。
もちろん、正しくコンテンツマーケティングを行えば集客に繋がるのは間違いない。また、美容院でこれを実施しているお店が今のところ少ないため、今この集客方法に取り組めばリードを取れるというメリットもある。
しかしながらどうしても記事を書けない場合はライターに頼もう。Crowd Works(クラウドワークス)やLancers(ランサーズ)などのクラウドソーシングを使えば、お手軽にWebライターに依頼できる。
ただ、最高のコンテンツを作れるのは専門知識をお持ちのあなた自身だ。出来るだけスタッフの方々で記事を書き、外注できそうな部分だけ書いてもらうなど使い分けていこう。
その他の美容院のWeb集客方法
最後に、コンテンツ以外での美容院にWeb集客方法を紹介する。
リスティング広告 – AdWords Expressによって
検索結果の上部に出てくるこのような広告を見たことがないだろうか?
ここにはGoogleの広告サービス(AdWords / AdWords Express)に登録しておいた広告が表示されている。広告がクリックされた時など、実際に広告が役に立った時点で料金が発生するため、従来の広告よりも効率的と言える。
この広告サービスでオススメなのがAdWords Expressだ。これは実店舗型のビジネス向けのサービスで、地域を絞って広告を出せる。
例えばあなたが京都の美容院を運営しているとしよう。その場合、京都で美容院を探している人にだけ広告を表示したいはずだ。AdWords Expressでは地域を指定できるため、メインターゲットの方に広告を届けられる。
サロンオープン時など直ぐにお客さまを集めたい場合、有料ではあるが(低額で始められる)AdWords Expressを検討してほしい。