[永久保存版] C#のイマドキな開発環境はこれなのですぞ。

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C++でエンジニアのキャリアをスタートし、仕事や趣味でjavascriptやPHP、Ruby、JAVAなど色々な言語を触ってきた土井としては、C#ほど使いやすい言語はないと思っている。

だから、.Net Coreのオープンソース化やUnityによって、C#の活躍の場が広がっているのは素直に嬉しい。

今回は、そんなC#のイマドキな開発環境を紹介する。

 

C#開発はこれで決まり!

予め断っておきたいのが、今回の開発環境がデスクトップソフトの開発にフォーカスしたものだということ。

AzureやUnityによるゲーム開発では、また別の選択肢があるだろうから、こんなんあるよ!っていう情報はどんどん教えてほしい。

また、そうした別分野の開発に、今回紹介する開発環境が使いまわせる部分もあるから、目を通していただければこれ幸いなりや。

 

さて、まずはオススメの開発環境を並べてみる。

  • Visual Studio
  • Resharper
  • StyleCop
  • FxCop
  • Team Foundation Server (TFS)

 

上から順に、IDE、C#開発を爆速にする便利機能詰め合わせツール、コード規約のチェックツール、コード解析ツール、ソース管理となる。それぞれ細かく見ていこう。

 

Visual Studio

C#開発をするなら、Visual Studio Monacoでもなく、Visual Studio Codeでもなく、Xamarin Studioでもなく、このVisual Studioこそが絶対正義。

インテリセンスによるコード補完(テキストエディターのオートコンプリートとは違うのだよ)、豊富なデバッグ機能(他のデバッガーのなんと貧弱なことか)など、これ以上ないぐらいに至れり尽くせりかつ使いやすい。

機能の数でいえば、いくつかのソフトを組み合わせればVisual Studioと同じことはできるかもしれないけれど、それらがワンパッケージで使いやすくまとまっていることが取り柄。

 

使いやすいということは重要だなと、他のIDEやテキストエディターを使ったときに実感する。(eclipseやchromeデバッガーのブレークポイントはなんであんなにちっちゃいの)

 

数年前までは、Visual Studioの無料版は大幅に機能制限されたものしかなかった。

ところがVisual Studio Communityという、個人利用無料で、上位エディションとほぼ同じ機能を持つバージョンがリリースされた。やったぜMicrosoft!やったぜサトヤ・ナデラ!

Visual Studio Communityのインストールはこちらから

 

Resharper

Visual Studio単体でも、十分に爆速で開発できるけれど、Resharperを使えば光速を超えてSFになれる。

コーディング中にリアルタイムでソースのおかしいところをチェックして指摘してくれたり、コード規約に則ってリアルタイムにコード整形してくれたり、任意のクラスやファイル、メソッドにワープのごとくジャンプできたりと、数えきれないほどの便利機能が備わっている。

しかしながら、「使ってみればわかるけど使ってみるまでわからない」の典型で、外からはResharperの使い勝手の良さは理解しづらい。

30日間フリートライアルが用意されているから騙されたと思って試してみてほしい。そして一緒にSFになろう。

Resharper :: Download

 

StyleCop

プロジェクトによってコードの書き方は違うし、最悪の場合は人によって違う(同じプロジェクトに我流の書き方がひしめきあってるの、見たことありますよね)。

TABかスペースかはもちろん、メソッドの順番(Publicが先頭とか)、クラスや変数、メソッドなどの命名規約まで、書き方の種類は無数にある。

大抵の場合、そういう書き方の種類みたいなものはコード規約として整備されているだろうけれど、人間様がそれを気にしてコーディングするのは具の骨頂。マシーンにやらせたまえよ。

そこで登場するのがこのStyleCop。

Styleという名が示すとおり、C#のコードを解析して、予め設定しておいたコード規約に沿っていない部分を教えてくれたり、Resharperと連携させておけばリアルタイムで教えてくれたりと、コード規約を守る労力から僕達を開放してくれる。

また、設定ファイルを共有すれば、プロジェクトメンバー全員に同じコード規約を使ってもらえるのもポイント高い。

 

StyleCopは、Visual Studio内のパッケージマネージャーであるnugetからインストールできる。

 

FxCop

欲に目がくらんだ兵達が築きつづける夢の跡ではなく、こちらはC#コードを解析するツール。

コードを解析するところはStyleCopと似ているけれど、あちらがソースそのものをターゲットにしているのに対し、FxCopはビルド後のアセンブリーを見るところが違う。

StyleCopでもビルドプロセスでも検知できなかった危険なコードや、OSの言語設定を考慮していないコードなど、Microsoftが推奨するコードになっているかを教えてくれる。

もちろん人間が気をつけてコーディングすれば必要のないツールだけれど、ヒューマンエラーは防ぎようがない。防ぎようがないものを気合でなんとかするのは防いでいないことに等しい。イマドキの開発環境は、マシーンにやってもらいます。

 

FxCopはStyleCopと同様にnugetで導入できる。具体的な使い方としては、ビルド後にこの2つを自動実行できるようにしておいて、怒られた部分をなおすという使い方になるだろう。ビルドプロセスに連携させる方法はまた別のお話。

 

Team Foundation Server (TFS)

GitやSVN、Mercurialと同じく、ソース管理のためのシステム。

しかしながら、チェックイン前の自動テスト機能や、リポジトリ構造と統合されたタスク管理、バグトラッカーなど、単なるソース管理システムではないというか、ソース管理はTFSの一部でしかない。

Webな人たちがよくやっている継続的インテグレーション(CI)だって、Githubなどによるオンラインレビューだって、イマドキなことはほぼなんでもTFSでできちゃう。しかも、バージョン管理システムにGitを使うこともできるから恐ろしい子。

 

TFS 2013になるけれど、セットアップ方法はこちら。

Team Foundation Server 2013のセットアップ

 

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